リトラスのトラック形状用語集

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トラック形状用語集

Q. パッカー車とは?

一般的にはごみ収集車という名で知られていますが、正式名称は塵芥車です。パッカー車は、特種用途自動車に分類され、主に産業廃棄物運搬業、役所などで使用されます。積み荷は段ボール、粗大ごみなどの乾燥類、各家庭から排出される生ゴミなど水気などがあり、水気のある物を積む際には、道路に汚水を垂らさない様に汚水タンク付きの物もあります。積み込み方法は、プレス式(圧縮板式)・回転板式(巻き込み式)・ロータリー式(荷箱回転式)と3種類あります。
パッカー車のサイズは小型・中型・大型と積載物に合わせて選択することができます。小型パッカー車は、地域の家庭ゴミや一般廃棄物が含まれる事業ゴミを収集する際に利用されます。中型のパッカー車は、一般廃棄物のほか、産業廃棄物を収集するところで使用されてます。大型パッカー車は広大な生産工場から排出されるようなゴミなど一度に大量に排出される様な現場で使用されますが、車両が大きいため限られた業者に限定して使用します。

パッカー車の積み込み方法

1. プレス式 / 回転板式

プレス式とは、ゴミの投入口の手前と押し込み側の2段階で圧縮することによって、強力にゴミを圧縮し、効率よく積載できる方法です。パッカー車のゴミの投入口の手前のプレスプレートでゴミを細かく粉砕して、プッシュプレートで圧縮した後に奥の荷箱へ送ります。一般ゴミはもちろん、冷蔵庫や洗濯機といった家電や自転車なども圧縮できるので、粗大ゴミや事業ゴミ、家庭ゴミなどの様々なゴミの収集に適しています。
回転板式とは、投入口の回転板でかき込み、押し込み板で押し込む方法です。プレス式より圧縮力が弱くなります。排出はダンプ式と押し出し式があります。積載効率が悪いため、近年ではプレス式が主流となっています。

2. ロータリー式

ロータリー式とは、ゴミを巻き込んで積み込むことができます。らせん状のスクリューを装備した円柱のドラムを回転させることでゴミを荷箱前方に運ぶ方法です。シンプルな構造になっているので、水分が飛ぶことなく、掃除がしやすいといった特徴があります。しかし、圧縮力が3種類の中で1番弱いので荷箱に多く積むことはできません。そして回収したゴミは、ゴミ処理場などに運搬され、詰め込む時とは逆方向に回転させることで排出します。微細なゴミは内部に残ってしまいますが、比較的軽いごみを収集する場合に適しています。一部官庁では使用されていますが、全国的にみるとロータリー式の使用者は、非常に少数です。