Q. バンとは?
荷台にパネル製の箱を搭載し、非常に汎用性が高い形状となっているため、様々な業種で幅広く利用されています。また、サイズの展開も豊富で軽トラックから大型トラックまで荷物や用途に合わせて選択することができます。
バンの特長
1. 金属製で頑丈
箱の側面のパネルにはアルミを採用しており、雨風・埃から積載物を守り、直射日光を避けることができます。またボディは、鉄製骨格に外板をリベットで張り付けた構造です。金属の中でも軽くて錆びにくいアルミ製のパネルを平面もしくは波状に加工し、骨格に貼り付けています。アルミ製のおかげで軽量化され最大積載量を増やすことができ、より多くの荷物を積みいれることが可能です。ボディの内張りには、ベニヤ合板やプラスチック材が使用されています。主に食品以外の雑貨や工業製品を運ぶのに使用されますが、近年では温暖化の影響で庫内温度が40℃以上になるケースがあるため、工業製品であっても冷凍車を指定する荷主が増加しています。
2. 荷物の積み下ろしが容易
ボディ内部の側面や床面に緊締装置が付いており、荷崩れ防止のベルトなどで固定することで荷物を安定した状態で輸送できます。特に水気を避ける必要のある荷物に最適です。後方の開閉部のドアは、左右に観音開きになるタイプやシャッター式で上にスライドするタイプなどがあります。またリフトのような積み下ろしの補助をしてくれるパワーゲートが付いた車両も多くなっています。後方のドアに加えてボディの側面にドアが取り付けられているバンもあります。最近は、効率良く荷役作業を行えるウイング車が主流となり、バン車は減少傾向にあります。